2021年02月16日

オートマチックバイオリンの音質向上について

毎回毎回、とてもニッチなオートマチックバイオリンのネタが続きます。
興味の無い方は全く興味の無いブログですが、音に関しては非常に可能性を
感じている装置です。

以前、ふで粉とギリ粉について書きましたが、最初に結果から報告します。

オートマチックバイオリンについては全く使えませんでした。。。

ふで粉は手に付けて使うときは良いかもしれませんが、さらさらし過ぎて
まったくサウンドエンジンになじみません。
ギリ粉は可能性を感じたものの、木に付けるのが困難でした。
松脂なら、もしかして付くかもしれないのでまたレポートします。

と、いつもならここで終わるのですが、今回は続きを書こうと思います。
オートマチックバイオリンはとても優秀な装置です。
スピーカーでは逆立ちしても出ない音が簡単に出てしまいます。
気持ちの良い超高域と定位を気にしないで聴ける音はオンリーワンで、この
音を体験した方でしたら、あまりに簡単に望む音が出てしまうので拍子抜け
するレベルと言っても良いでしょう。

そんなオートマチックバイオリンですが、以前から気になってた点があると
前々回のブログでお話ししたと思います。
その中の

 @ 本来のバイオリンはもっと音が太く滑らかである。

という部分についての音質改善を今回お話しします。
おそらく一番の音質改善ポイントです。

かれこれ装置と10年近くお付き合いしていますが、本物のバイオリンの音と
比べるとどうしても弱く感じてしまいます。
もっと音は太く豊かなはずなのに、細くて頼りないのはアンプが原因か、
サウンドエンジンが原因かずっと考えておりました。
スピーカーと合わせて聴くには超高域を補足してくれてとても良いのですが、
無伴奏のバイオリンをバイオリンのみを使って聴くとどうしても音が弱いの
です。

これは去年の11月あたりから実験してまして、とりあえず現時点での考えを
お話しするとアンプに最初から付属されている電源を変更すると改善される
のがわかりました。
私はアリエクで購入した24Vのリニア電源を使いましたが、かなり本物の音に
近づいてきた感じがしています。

購入したのはこちら。
24V、1A*2のタイプで他にも1台買ってます。


IMG_0363.jpg


電源で音が変わるのはスピーカーだけじゃなかったみたいです笑
一聴して太くて豊かな音に変わったのがわかるレベルで、加えて耳障りな
音が減ったのもわかります。
スーパーツィーターとしてのみ使うのなら今までの電源でも良いと思います
が、無伴奏も楽しまれる方は一度お試しください。
アリエクの中国製はちょっと。。。と言われる方にはエルサウンド製のアナ
ログ電源あたりが良いかもしれません。
24V、1Aで問題なく動作しますが、PSE法の適用外になってしまう為、自己責任
となります。
posted by ladder craft7 at 16:59| Comment(0) | 日記

2021年02月05日

オートマチックバイオリンの接続について

今回はオートマチックバイオリンの接続についてです。

弊社の場合はメインでoppoのSonica DACを使っていますが、Sonica DACは
バランスとアンバランス同時に出力出来る様になっています。

バランスはNmodeのX-pw1でスピーカー駆動、アンバランスはエルサウンド製の
分配機を経由し楽器をドライブ出来る様になっています。
この分配器は特注で5分岐まで可能な物を作っていただきました。

オートマチックバイオリンを使う上で重要なのは分岐で、どう分岐させるかで
全く別物の音に仕上がります。
弊社の場合は接続がかなり特殊なので、参考までに分岐出力の写真を掲載したい
と思います。


IMG_0781.jpg


1、ビオラ(L・R)
2、左バイオリン(Lのみ)
3、右バイオリン(Rのみ)
4、コントラバス(L・R)
以上4台を駆動するアンプにそれぞれ繋がっており、楽器を駆動する仕組みと
なります。
ビオラはLとRの音を一緒に入力しておりますが、バイオリンはそれぞれ独立
させてステレオ感が出るようにしています。

サウンドエンジンの中には楽器に振動を与える、通称『羽』と呼ばれる物が
入っています。
1枚仕様の物と2枚仕様の物があり、1枚仕様はステレオ、2枚仕様はモノラルと
呼んでいます。
1枚仕様のステレオだとアンプ1台で楽器を2台まで駆動可能で、2枚仕様のモノ
ラルだとアンプ1台で楽器を1台駆動可能です。

当然の事ながらモノラルの方が音が強く出る傾向にあるので、もしこれから
オートマチックバイオリンの導入をお考えの方はモノラルでの使用をおすすめ
します。
加えて楽器は個体差が大きい為、同じ様な音量と音質の物を揃えられる場合は
ステレオでも問題は無いと考えますが、そうでない場合はそれぞれ音量を調整
できるモノラルの方が良いと考えます。

弊社の場合はビオラとバイオリンはモノラルで駆動しており、楽器ごとに調整
可能なシステムとなっています。
コントラバスはモノラル駆動ではありませんが、それぞれサウンドエンジンの
駆動を調整できるようになっております。
posted by ladder craft7 at 16:19| Comment(0) | 日記

2021年02月02日

ふで粉とギリ粉

去年の後半あたりから、オートマチックバイオリンの可能性を探り続ける
作業が続いております。

以前から気になっているポイントとして、いくつか挙げると
 @ 本来のバイオリンはもっと音が太く滑らかである。
 A サウンドエンジンの駒への食いつきが悪い。(特にコンバス)
 B コンバスの鳴りが弱い。
の3点です。

特にAはコンバス様のサウンドエンジンがロケットみたいに発射されて、
床やユニットに大ダメージが残るので、そういう意味でとても深刻な悩み
だったりします。
発明者の桐原氏もこの点には悩まされてるみたいです。

今回のふで粉とギリ粉はAの改善を期待し、購入する事にしました。
ふで粉とギリ粉というのは弓道で使う滑り止めだったりする訳ですが、私は
弓道をした事がないので、今回のことで存在を初めて知りました。
学生の頃は少し興味があったりしたので、通った学校に弓道部があれば
もしかしたらやってたかもしれません。

この話しはここらで置いといて、ふで粉とギリ粉。


IMG_0773.jpg


左がふで粉で、右がギリ粉。
ふで粉は籾殻や藁の灰が、ギリ粉は松脂がそれぞれ主な原料みたいです。
購入したのはどちらも不純物を取り除いた白いタイプで、少し高かったですが
それでも一つ数百円程度でした。

これをサウンドエンジンの駒に食いつく部分に塗って試してみるつもりです。
とりあえず手に付けた感想としては、ふで粉は本当に灰を白くしてサラサラに
した感じで、ギリ粉はねばりつく感じでしょうか。

第一印象としては、松脂が主成分のギリ粉に軍配が挙がりそうです。
高温で溶かして塗っていけば、もしかしたら食いつきが良くなるのでは?と
淡い期待をしております。
食いつきが良くなれば音もしっかり出てくれるかもしれないので、また
時間を見つけて実験したいと思います。
posted by ladder craft7 at 09:03| Comment(0) | 日記