そのうちの2022年1月19日の宇部日報の記事をご紹介したいと思います。

取材の場所はANAクラウンプラザホテル宇部の一階ロビー。
写真は発明者が映るのが相応しいと思い、桐原氏にお願いしました。
音源は前にお話ししたかもしれませんがiPhoneのAirPlayを使って再生しています。
記事を読んでいると、一つの箇所が目に留まりました。
記者の方がオートマチックバイオリンは
『生演奏に近い柔らかい音色』
と表現されておられます。
この言葉にオートマチックバイオリンの全てが書かれてるような気がするので、少し深堀りしていきたいと思います。
まず、『生演奏に近い』の部分ですが、本物の楽器を使って協奏曲を再生しているので生演奏に近い音と感じる方は実際とても多いです。
これについてはどんな高性能スピーカーでも霞んでしまう位に、音色に差があると感じています。
バイオリンの駒に付けられたサウンドエンジンに、演奏時と同じ振動を音源として伝える事によって、バイオリンのボディから演奏時とほぼ同じ音色を楽しむ事ができるという仕組みで、これが特許の部分になります。
もし、一つの楽器で録音・再生が可能な方でしたら、まさにその通りの物が再現出来ると思います。
実際に個人の練習で使われておられる方もおられるとお聞きしています。
次に『柔らかい音』について。
オーディオでネガティブな音の表現の一つに『固い音』というのがありますが、オートマチックバイオリンの音は反対でとても柔らかく、何時間聴いていても飽きる事はありません。
心地よく、ゆったりと音楽を楽しむ事が出来るので、今回の様なホテルのロビーにはピッタリです。
また、オーディオに有りがちな大音量で再生する必要もなく、定位も存在しません。
大音量で再生する必要がないというのは、バイオリンからの倍音成分による物で、小音量でも脳と耳が満足してしまいます。
では、スピーカーとオートマチックバイオリンの一番の差は何かと言いますと、ピストン運動か分割振動かという点だと思っています。
スピーカーはピストン運動が基本で、正確にピストン運動する事によって正確に音を伝える事が主とした目的で簡単に音圧を出す事が出来ます。
これはオーディオをされておられる方でしたら、よくわかると思います。
反対にオートマチックバイオリンは楽器が分割振動する事により、自身で複雑で奥深い音色を作り上げていくという特性がありますが、ピストン運動をしていないので音圧は出ません。
バイオリンからは超高音が出ているのは有名な話しですが、それも分割振動をする事によって生み出されています。
バイオリンもピンキリではありますが、バイオリン属の形をしているという事が重要で、少々乱暴な書き方ではありますが1万円のバイオリンも1億円のバイオリンも構造自体は同じなので出る音の種類は同じと思ってもらって結構です。
専門家ではないので詳しい説明は出来ませんが、分割振動をしないスピーカーとは逆の位置付け的な存在だと勝手に思っています。
私はラダーケーブルを作っている立場ではありますが、このオートマチックバイオリンにはとても可能性を感じます。
付帯音を乗せないラダーとの親和性もとても高く、スピーカーとの間に一つバイオリンを置くだけでも新しい音の世界が開けます。
個人的なオススメとしては、スピーカーとバイオリンの組み合わせが最高です。
ライブ音源を聴くと、音量を上げなくてもその場に居るような雰囲気を作ってくれるので是非一度体験していただきたいと思います。
企業・個人を問わず貸し出しも行っていますので、もし良ければメールよりお問い合わせいただければ対応いたします。